看護師としてスキルアップするための資格としては、認定看護師があります。患者に対して熟練した看護技術を用い、高水準の看護を実践することが求められるのが認定看護師です。また、看護業務を通じて看護職を指導したり、相談を受けたりすることも役割の1つといえます。
認定看護師は、救急看護や感染管理、がん化学療法看護など21の分野に分かれているのが特徴です。認定看護師になるには、看護師免許取得後に通算5年以上の実務研修、そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修が必要となってきます。そのうえで、6ヶ月615時間以上の認定看護師教育機関での課程を修了し、筆記の認定審査に合格しなければいけません。
看護師として働きながら、助産師としてキャリアアップする道もあります。正常分娩であれば、医師の指示がなくても助産師の判断で行うことができ、助産師として経験を積めば独立開業することも可能です。助産師の資格を取得するには、看護師免許に加えて助産師養成学校で1年勉強した後、助産師国家試験に合格する必要があります。
看護分野とは別の資格を取得して、スキルアップするのもいいでしょう。看護師免許に加えてケアマネージャーの資格があれば、訪問看護などの分野で活かすことが可能です。看護師がケアマネージャーの資格を取得するには、看護師として実務経験を5年以上積んだうえで、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、計87時間以上の実務研修を修了する必要があります。このように、さまざまな資格の取得を目指して勉強することが、スキルアップに繋がるのです。